大任町内在住のサボテン愛好家から譲り受けた巨大種、希少種、珍種など珍しいサボテン約120種類、500点以上を展示・栽培している大任町の「サボテンハウス」。珍しい品種も多く、サボテン愛好家の方や、なんとメキシコや台湾など海外からもわざわざ来て下さるほど貴重な品種の多いサボテンの聖地です。
桜やチューリップが終わる季節になってくると、今度は「サボテンハウス」の中のサボテンが花を咲かせ始めます。
4月下旬~5月初めにかけて違う種類のサボテンが順番に花をつけます。愛好家の方の中にはこの時期になると毎日開花見たさにサボテンハウスに通ってこられるほどの人気スポットの1番の見ごろの季節ですので是非、週末やゴールデンウィークにお出かけください。

この記事の目次
サボテンってどんな植物?
サボテン(シャボテン、仙人掌、覇王樹)はサボテン科に属する植物の総称です。サボテン類の原産地はほとんど南北アメリカ大陸および周辺の島(ガラパゴス諸島など)に限られます。乾燥地に生息する植物だと思われることも多いですが、中南米熱帯の森林地帯で樹木や岩石上に着生して育つ種や高山に生える種、北米の湿潤な温帯や冷帯に育つ種もあります。
日本には元々サボテンは生息しておらず、16世紀後半にオランダ人によって持ち込まれたのが初めとされています。彼らが「ウチワサボテン」の茎の切り口で畳や衣服の汚れをふき取り、樹液を石鹸(シャボン)としてつかっていたため「石鹸のようなもの」という意味で「石鹸体(さぼんてい)」と呼ばれるようになったとする説が有力であり、1960年代までは「シャボテン」と表記することもありました。
サボテンにも花が咲くって知ってましたか?
サボテンというと「トゲトゲのついた緑色の植物」というイメージがありますよね。でもサボテンは、実はとてもカラフルできれいな花を咲かせる植物なのです。一番身近なのが植木鉢でも売られていることが多いシャコバサボテンです。
サボテンの中でも花を咲かせる種類のサボテンを「花サボテン」といい、パロディアやアイロステラ、エキノプシス、象牙丸、テンコウ、サボテン科の白檀などがその代表です。トゲトゲしい植物に美しい花が咲くってちょっとイメージが沸きづらいですが、大任町の「サボテンハウス」でも、毎年4月下旬から5月頭にかけて違う種類のサボテンが順番に次々花を咲かせます。
サボテンの花が咲くタイミングはいつ?
大任町のサボテンハウスでは早いものでは4月の中旬、多くの種類は4月下旬から5月頭にかけて咲き乱れます。元々の原産地である雨や栄養の乏しい砂漠のある場所では、雨期になると一斉に色とりどりの花を咲かせ、実を付け子孫を残そうとします。
また、サボテンは夜に花を咲かせるものが多いです。サボテンの花の受粉を手伝う存在であるコウモリや虫が夜行性のため、サボテン自体も夜に花を咲かせます。そして開花してから2日程度で花は枯れてしまいます。
サボテンによっては毎年花をつけるとも限らず、最初の開花に数十年かかり、その後は5〜10年周期で花を咲かせる「トックリラン」や50年に一度しか咲かず、花をつけた後は枯れてしまうフレクシスビナと呼ばれる「リュウゼツラン」も大任町の「サボテンハウス」では展示されています。「リュウゼツラン」は近年2016年に花を咲かせ、枯れた状態のリュウゼツランも展示されています。
サボテンの花言葉は?
サボテン全体の花言葉は、「燃える心」「偉大」「暖かい心」「枯れない愛」。
加えて、
柱サボテンの花言葉は「情熱」。
シャコバサボテンの花言葉は「ひとときの美」「美しい眺め」。
ウチワサボテンの花言葉は「偉大」。
と種類によって固有の違う花言葉をもつサボテンもあります。
ちなみに西洋での花言葉は日本とは微妙に違っていて
「ardent love(燃えるような愛)」「endurance(忍耐)」「grandeur(雄大、偉大)」「warmth(優しさ、暖かさ)」だそうです。

「大任町サボテンハウス」の住所・交通アクセス・営業時間・公式サイト
住所 | 〒824-0511 福岡県田川郡大任町今任原1666 |
営業時間 | 10:00~17:00(入館は16:30まで) |
定休日 | 月曜日(祝日の場合は翌日休)、年末年始 |
入場料 | 無料 |
駐車場 | 無料駐車場あり |
公式サイト | http://www.town.oto.fukuoka.jp/info/prev.asp?fol_id=1398 |
連絡先・電話番号 | 大任町役場 教育課 社会教育係 電話 0947-63-3110 FAX 0947-63-4356 |